北海道札幌の自然

シロハヤブサ 白隼 ワシタカ目ハヤブサ科 【Falcorusticolus】 Gyrfalcon

今、シロハヤブサ撮影画像を探し中(なにせ3年程前)。それまでは大雪山写真でごめんなさい。

シロハヤブサ 白隼

ワシタカ目ハヤブサ科、【Falcorusticolus】、Gyrfalcon、

全長♂50センチ〜54センチ、♀57センチ〜61センチ

翼開帳♂110センチ〜120センチ、♀124センチ〜130センチ

ハヤブサ ワシタカ目ハヤブサ科 隼 PeregrineFalcon、【Falcoperegrinus】

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今回は2001年道新11月17日朝刊1面にも写真・記事が載った、シロハヤブサというグリーンランドや北極圏周辺などで繁殖し、越冬の為主に北海道のごく一部に渡って来る、個体数が少なく、国際稀少野生動物にも指定されている珍しい鳥、白い色のハヤブサ「シロハヤブサ」という鳥を私も砂原にて過去観察したのでそれを…。

 ハヤブサというと、飛ぶ速度が速くて、顔にひげ模様が有り、背中がグレーで、カラスより少し小さい鳥を思い浮かべられると思いますが、このシロハヤブサという鳥はそのハヤブサが白化した同じ種ではなく、全く別の種類のワシやタカの仲間です。シロハヤブサの体型は、ハヤブサよりも翼の幅が広く、先端も丸みを帯び、体の割には翼が短いからでしょうか、体つきも非常に太っちょに見え、頭も体つきの割には小さく見える、ハヤブサの仲間では1番体の大きい鳥です。またシロハヤブサはハヤブサのように顔に髭状の模様が無い為か、私が見た目には猛禽なのに優しい顔つきに見えました。

ミヤマリンドウ 2006,8/2 旭岳

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それと、このシロハヤブサには、「シロハヤブサ」と言っても羽の色に差が有り、大きく分けると、白色型といって背中もお腹も殆ど白く、背中等に若干黒い斑が目立つ、まさしく体全体が白い隼シロハヤブサらしい余り日本では見かけられない型。中間型といってそれよりも体と翼の上面が青い灰色で、背中に白い小斑が散在する、日本で見られるのが1番多い型。黒色型といって全身が黒褐色で体下面の淡い羽縁が目立つ位で白くは無い、日本での確認記録が少ない型、の<3つの型>に分けられます。

 私は今回そのシロハヤブサの中では珍しい白色型のシロハヤブサを観察しましたが、まことに堂々とした威厳のある気品有る姿の鳥で、さすがアイスランドが高貴な鳥としてうやまい国鳥にしているのも納得出来る綺麗な鳥でした。

ミヤマリンドウ 2006,8/2 旭岳

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さて、まず砂原に到着して驚いた事は、オオセグロカモメなどのカモメ類が万単位の数ででしょう、凄い数集まり、町中を柱状に舞っている事でした。砂原には水産加工工場があり、このカモメ達はその加工場の周りで水産廃棄物をあさっているようでした。

  シロハヤブサの繁殖地での主な獲物はライチョウらしいのですが、北海道で越冬するシロハヤブサは、カモメ類やカモ類、ドバト、その中でも最近は特に近年急速に繁殖数を増やしているオオセグロカモメをかなりの割で食べているそうで、大抵北海道で越冬するシロハヤブサは、そうしたオオセグロカモメの活動地帯付近で越冬し、海岸の崖や牧草地帯近くの林の枝上や、電信柱、牧柵上で、確認される事が多いそうです。

ミヤマリンドウ 2006,8/2 旭岳

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まさしく私が観察した時も、牧草地帯の真ん中の電柱にじっと止まって、キョロキョロっとしたかと思うと、自分と殆ど同じ体の大きさのオオセグロカモメの若鳥を何度も追い掛け回していました。しかし何しろカモメ達は凄い数です、それに突っ込むと、カモメ達も白く、シロハヤブサも白いので、一瞬シロハヤブサの姿はかき消されてしまう程でした。そして、シロハヤブサの狩りは、私が小樽等で観察しているハヤブサの狩りのように、猛スピードで獲物に向かって爆弾の様に急降下するのではなく、止まっている電信柱から、地面すれすれ低空でオオセグロカモメの若鳥に近き、上から下からじゃれ合うような感じでゆっくり飛び、しかし、追い掛けられているオオセグロカモメも若い鳥だからでしょうか、余り天敵の恐ろしさを知らないのか、その逃げ方も至ってのんびりしていて、まるで命を狙われている風でもなく、まるでその様子は仲間と追い駆けっこをしているようにも見えました。

チングルマ 2006,8/2 旭岳

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当日来ていた地元で観察している方にお聞きすると、シロハヤブサは例年二月中頃まで観察出来るらしいので、まだまだ確認出来るかも、と仰られていましたが、私が到着する前々日にはオオセグロカモメを3羽も捕食したらしく、そのように自分と同じ位のオオセグロカモメの捕獲に成功すると、もう2〜3日は何も食べない事が多いそうですので、今回の見られたのは大変ラッキーだったと思います。

 

今年はそのシロハヤブサの草原にユキホオジロやツメナガホオジロも確認されていると聞きましたので、お時間ある方はお出かけになられてみては如何でしょうか。

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