北海道札幌の自然

シノリガモガンカモ目ガンカモ科 HarlequinDuck、【Histrionicushistroionicus】 動画=1、シノリガモ潜水,シノリガモ求愛その1, 3、シノリガモ求愛その2

皆さん一般的に想像されるカモといいますと、淡水の川や池などにプカプカ浮いていて、潜水する事が余り無い様に見えるカモ達を想像されると思うのですが、実は、淡水では無く、海で、しかも餌を取る為に潜る事が出来る鴨たちも存在します。で、大抵この海で観察される・潜水出来る鴨達は、夏の間は観察することは余り出来ないものの、今次期の冬季から大体3月いっぱいに掛けて、小樽の海岸や、石狩の海岸、小樽行きのJRに乗って居て海を何の気なく、見ていても割と簡単に観察出来ます。で、今日はその海で見られる潜水カモの中でも、特に綺麗な色と模様が特徴で、その姿は冬の海に浮かぶ宝石の様な、シノリガモという海ガモのお話を中心にお話したいと思っています。

シノリガモ オス、メス↓

さて、今日の話しのシノリガモは、アラスカやシベリア東部などが主な繁殖地なものの、日本ででも北日本、北海道登別のホロベツ川などでもごく少数繁殖記録が有る鳥で、冬になるとほぼ全国の海で越冬しています。そして、特に北海道や東北の沿岸では越冬数が多く、小樽付近や石狩の海では、割とごく簡単に観察できます。が、それ以外の地域でシノリガモは珍しいカモとされていて、観察例は少なく、そして個体数もそんなに多くなく、環境庁からも希少種に指定されている鳥でも有ります。

 シノリガモの体の大きさは、良く雛を連れて道路を渡る事で話題の、淡水に住むカルガモというカモよりも小さく42センチ程。♀は体全体が黒みのある褐色で、嘴の付け根と顔に白い斑があるものの、地味に見えます。それに反して♂は、体全体が紺ですが、白い斑点と脇腹の赤錆色が目立ち、嘴の付け根に三日月形、目の後ろに白い丸状の模様、胸の線などの白色が特に目立つ綺麗なカモですので、私はシノリガモの♂を見る度、まるで顔にひらがなの白文字で、し・の・り・と書いて有るように見え、なんだか笑ってしまうのですが、シノリガモは英名ハーレクイーンダック、道化ピエロガモという様に、ともかく何度ももうしますが、一度見たら忘れられない程美しい彩りをした、玩具のように可愛い、宝石の様に美しい綺麗なカモです。

 このシノリガモは、波の打ち寄せる岩礁海岸の岩に、少数の群れで上がっているか、またその岩礁付近の海面に浮かんで、採餌のためにピョンと跳ねる様にして潜水し、貝類や甲殻類・海老などを採餌することを繰り返している鳥です。ですから、私が御案内していても、岩の上に居るシノリガモならば御案内しやすいのですが、海に浮かぶ彼らはあっと言う間に潜ってしまい、他の場所からポコッと出ますので案内人泣かせの鳥でもあります。

 

シノリガモ 若いオス↓

 こんな今時期は海で生活しているシノリガモですが、繁殖期は海ではなく、内陸の森の渓流に移動して、渓流の水底を歩くように移動して水中の昆虫を採餌し、♀は自分の羽を抜いて巣の産座にひくなど、今海に居る彼らの様子からは想像が出来ない繁殖をしているそうです。

川でのシノリガモ オス↓

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