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北海道札幌の自然 |
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シマアオジ スズメ目ホオジロ科 島青鵐 Yellow-breasted Bunting 【Emberiza aureola】 動画=「シマアオジ囀り」、「別個体囀り2」、「囀り3」、 |
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雄 成鳥 |
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雌 成鳥 |
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全長15cm 体重20g程 翼長 雄72〜82mm 雌68〜78mm 尾長 雄53〜59mm 雌51〜56mm 嘴峰 雄13.6〜15.2mm 雌13.5〜14.5mm 蹠 雄20〜21.5mm 雌19.5〜20.8mm |
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雄 成鳥 |
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2亜種(aureola=スカンジナビア半島北部〜カムチャッカ半島と、ornata=日本、サハリン、中国東北部、沿海州)が知られる。 また カムチャッカ半島とオホーツク海周辺の個体群はこの2亜種とのやや中間的。 ornata(日本に居るシマアオジ)は、額の黒色部分が目の上まで広がり、背中部分は黒く、胸の両側も黒っぽく、体下面は黄色みが強い。 [雌雄および幼鳥の体色] 雄の夏羽胸の細い栗色の横帯の太さ及び雨覆の白斑は年齢によるものではなく、個体差(捕獲調査より明らか)である。 また雌は年齢を経ると雄化傾向にあり、時に胸の細い栗色の横帯を帯びる個体や、雨覆に白い斑が入る個体さえいる。 幼鳥は明らかにアオジ幼鳥よりも胸の色の黄色みが強く、見慣れると解る |
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雄 成鳥 |
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[分布および繁殖地および渡りルート] ユーラシア大陸の東から西まで。この繁殖地の東の端にあたるのが北海道になる。 日本では青森県と秋田県に繁殖例が数例あるが、北海道の草原にだけで繁殖すると言っても良い。 また、渡りも変わっていて、他の野鳥と違い、越冬地の中国大陸から本州を通過せずに、大陸から直接飛来するため北海道と日本海に浮かぶ一部の島でしか、殆ど姿が見られない。
[渡来/繁殖期間/渡去] 札幌には5月20日過ぎ〜5月末までに雄が先に渡来、その後1週間程してから雌が渡来する 繁殖期間は5月末〜6月中旬までに行われ、また8月15日頃に育雛する個体(雌)も確認。 繁殖は1回のことが多いが、1回目繁殖が失敗した場合は勿論だが、2回繁殖個体もあり。 雄の渡去は雌より早いことも時にある。10月には繁殖地から雄も雌も渡去する。 [名前由来] 北海道(島=シマ)のアオジの意 |
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雌 成鳥 |
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[繁殖] 雌が先に渡来した雄の縄張りに現れると、雄はヨシやススキの枯れ草をくわえ、誇示したり(時にそれがベチョベチョの泥だらけだったことも)、雌に向かい突進し、雌が逃げるという行動を何度も繰り返した後、ペアになる。 巣作りは雌のみで行い、雄はその間他の雄からペアの雌を守るためについて回る。 巣の完成は4日前後を要するが、再営巣だと2日程で作り上げたこともあり。 巣作りは主に明け方から行われ、午前中で終わることが多く、その間雄の囀りは大変に多くなる。 交尾は巣作り期から産卵初期まで繰り返されるが、唐突には行われず、翼片上げ、両上げ、尾開き、舟形姿勢、馬乗り、腹這い、倒錯馬乗り、枯れ草誇示などの諸動作とともに行われることが多い。またそれは全て草の無い裸地で行われる。 雄は個体にもよるが、繁殖に入ると途端さえずらなくなる個体がある(特に広い縄張りで1つがいなどと言う場合はさえずらなくなる)。 雄は配偶者以外の雌に対して交尾を迫る事があるが、雌は配偶者以外の雄を拒絶する。 |
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雄 成鳥 |
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巣は、ササやスゲなど、草の根元に作られるが、草の葉や低灌木の茂みに隠蔽され、発見は極めて困難。枯れた草の細い茎を折り曲げるように作り、産座には馬の毛や、糸状の細い茎などを緻密に敷き詰める。 大きさは外径約14×15cm、厚さ約9cm、内径(産座)約6.5×6.5cm、深さ約4cm 雌は毎朝1卵づつ産み、再営巣で2卵、通常は3〜4,5卵を早朝5時〜6時に産卵。 抱卵は最終卵産卵日から雌雄で行われ、11日ないし12日で孵化。夜間の抱卵は雌が主。雄の囀りは極端にその間少なくなり、孵化が近づくにつれ、また少しづつ多くなる 孵化より雛の巣立ちは10〜11日ほど。育雛中、雄の囀りは個体によっては殆ど無くなる。 |
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雄 成鳥 |
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巣立ち後、2週間程は雛に給餌する。 巣立ちが遅かった個体は雌が面倒を見る場合が多い。また雛により、給餌を雄が担当、雌が担当と、はっきり分担が別れている。 再営巣の場合(彼らの営巣は地べたなので、狐や蛇に卵や雛を捕食されることが極めて高い)はただちに再営巣する。 再営巣の場合、そのペアが解消される場合もあるし、同ペアの場合もある。 寿命は捕獲調査により、4年生存個体が居た。繁殖地に再び渡来する確率は極めて高い。 |
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雄 成鳥 |
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以下、NHK原稿「シマアオジ」 |
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大きさはスズメ程の13、5センチで、体重は20グラム程。雌雄で色がちょっと違いますが、雄だと背中がチョコレート色で、肩部分に白い三日月型の模様が有り、顔は黒く、お腹部分は大変に濃い黄色で、喉に茶色い横線が一本ある、とても体色が美しい小鳥で、囀りもフィーフューフフィフィーと淋しくもの悲しげで美しく、この声を草原のフルート奏者と言う方も居るほどです。 彼らは中国や東南アジアで越冬し、主な繁殖地はユーラシア大陸北東や極東ロシア等ですが、、日本では北海道が唯一の繁殖です。で、また同じホオジロの仲間に、アオジといって実はスズメ並に数が多い野鳥が居るのですが、そのアオジに<縞>模様が付いているからシマアオジというのでは無く、シマフクロウの島と同じく、島=北海道、つまり北海道という「シマ」のアオジと言う意味の名がついています。 また他の野鳥は本州を通過して北海道に渡って来たりもしますが、彼らは本州を殆ど通過せず、見られない事などから、北海道の鳥といえば、シマフクロウ、クマゲラとも言われますが、このシマアオジも北海道を代表する野鳥と言えると思います。 |
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雄 成鳥 |
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ところが、この貴重な彼らの繁殖地である北海道で、彼らの生息数が近年めだって減少し、ついに1999年環境庁から同種は準絶滅危惧種の1つに、また、2006年絶滅危惧IA類(CR) に指定されてしまいました。 この激減は、中国などの越冬地の環境悪化(シマアオジグルメ祭などもあるようで、彼らはたべられてもいるようです)など、諸説色々言われておりますが、どうも北海道での生息環境変化も、繁殖に深刻な影響を与えていると私は思っています。 といいますのは、この野鳥は北海道の草原ならばどこにでも簡単に居る、生息する鳥では無いのです。彼らの好みの草原は、草原の中でも、地面がジメジメしていて朝晩には霧が降りたりし、低い柳、低いニワトコの木が、ポツンポツンと生えたような場所を好んで生息・繁殖するのです。しかし草原というのは、ブルトーザーを使って何日もかけて山を採り崩すのとは違い、簡単に一押しで、人為的破壊行為が出来たり、乾燥化させたり出来るので、彼等の生息環境の悪化・破壊は簡単です。 |
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雄 成鳥 |
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過去、札幌市内では東区福移のキャンプ場の有るあたりや、新川河口、米里、にも居ましたが、宅地化されてしまいました。また福移は柳が繁茂してしまい、彼らが繁殖しなくなってからもう10年以上が経過し、今、札幌市内で彼らの繁殖は0です。 また札幌以外の場所でも、彼らの繁殖地は激減しています。多分大げさでは無く、北海道で無事雛が巣立ち出来ている場所は、指で数えられる程だと思います。 この事はあまりり知られていませんし、私はこのままでは他のどの野鳥よりも彼らが一番早く絶滅してしまうのではないかと心配しています。微力でも、私でも、何か保護が出来る手段が無いかと、思っています。 今日は北海道にしか居ない、しかも綺麗な鳥、シマアオジという鳥が最近激減しているというお話でした。 |
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雄 成鳥 同個体 撮影2008.6/14,6/21,6/28 |
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雄 成鳥 同個体 撮影2008.6/7 若い個体 |
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巣立ち雛 |
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