北海道札幌の自然 |
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(ミヤマ)カケス |
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(ミヤマ)カケス スズメ目カラス科、【Garrulusglandarius】Jay 懸巣 |
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カケス、彼らは一年中九州以北の低い山に生息している鳥ですが、冬近くになると、年によって数に差があるものの、山から里に下りてきて、時に 北海道ではバードテーブルにも来る事もある種です。
彼らはあの真っ黒いカラスの仲間で、カラス同様巣を木の枝の間に作る掛ける、つまり、掛ける巣、なので、カケスという名前の由来が来ているようです。 カラスの仲間だから結構大きくて真っ黒なの?ではなく、一般的に居るカラスは50㎝〜56㎝位に比べ、このカケスは33㎝と鳩位の大きさ。 そして色は 実は北海道のカケスは亜種といってちょっと本州のものとはちょっと頭の色や、目の色が違い、名前も正確には北海道のカケスはミヤマカケス、ミヤマは深い山のカケスという意味の鳥になります。
彼ら、ミヤマカケスの色はといいますと、尾と羽の一部は黒いものの、頭は茶色、背中はグレー、目は葡萄色、アゴ部分に黒い細い線が有り、羽の一部分に綺麗な青い模様と白い色の部分があり、特徴あるフアフアした飛翔すると、腰の白い部分がとても目立つ鳥で、カラスの様に一面真っ黒では無いのです。 |
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カケスは、英名を ja y といいます。これは ローマの法律学者(ガイウス) の 名にちなむともいわれていますが、彼らは、ジャージャーと良くしゃがれた声で良くなくものですから、この鳴き声によるとの説が有力と言われています。
また、学名の 属名 ガルルスは〈おしゃべりな〉という 意味 のラテン語で、この鳥の変化に富んだ 鳴き声 に由来しています。 というのも、この鳥はモズのように、他の鳥や動物の声も良くまねるのです。私も森を歩いていて、あらあらどこからか猫の声がするわ、あら今度はトビの声、えっ、今度はクマゲラだわ、ひよえークマゲラ見てみたーい、等と思っていたら、彼らがそれらを真似する声だったなんて、騙される事もしばしば、なかなか物まね上手の子達です。私のお友達の中には、真冬森を歩いていたら、エゾ春ゼミの声が聞こえてきて、ああとうとう俺の頭もおかしくなったか、と思ったら、その声の主はカケスだったとか、他にも彼らが救急車のサイレンの音や、猫の真似するのを聞いた、なんて事も聞いた事があります。 |
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カケスの餌ですが、やはり彼らはカラスの仲間らしく果物から小鳥の雛まで何でも良く食べます。 しかし、彼の種名には〈ドングリを好む〉の意味の言葉が使われ、日本の彼らの古名カシドリはカシの実 ( ドングリ ) を好んで食うことによる様に、ことのほか彼らはドングリを好んで食べ、またこれをよく地中にこれを埋め込んで、餌の少ない冬の為に蓄える、貯食、ということが知られています。 ですから、彼らに出逢う方法は、頭上から変わったジャージャーと言う声が聞こえて来て、フアフアとした感じで、断続的に羽ばたき、数羽の群れで飛翔するのを見つけられる他、その姿を見つけなくても、森の中に、時期的にも似つかわしくない変わった声が聞こえたり、また、このドングリを探したり、隠したりする、そのガサゴソと落ち葉をかき分ける音にも注意すると出会える事があります。 |
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彼らはそのドングリをどうやって運ぶかと言いますと、私が彼らを見ていましたらと、ゴクゴクとドングリを4個〜5個程も丸飲みしているのです。そして最後に嘴にも1つ加える…。彼らは一端のどの奥に数個のドングリをためて、運んでいるのです。 そしてさらに見ていて驚いた時は驚くと、さっき嘴に一つくわえたそれさえ飲み込み、危険が去ると再び吐き戻して運ぶという事もしまして、けっこう見ていて面白かったのです。
しかし、彼らもせっかくこうして運び隠したものを、かなりの確率で覚えているらしいのです。しかし、彼らが忘れたドングリの隠し場所、このドングリを隠す深さもドングリの発芽に適した深さだと言うこともあり、ドングリは下に転がるだけでなく、親の木よりも上で芽を出し、周囲をドングリの森として存続させているのは、彼らやネズミなど森に、彼らのような忘れっぽい子達が居るお陰でもあるのです。 |
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彼らは冬場バードテーブルに来る鳥と紹介しましたが、大きい鳥で、綺麗な色もしているので、始めはみなさん彼らがバードテーブルに来ると大歓迎するのですが、はやりカラスの仲間、ガツガツと他の鳥よりも大きい体ですし、ムシャムシャとバードテーブルにある餌を独り占めしてしまうものですから、最終的には嫌われたりもしているようです。 |
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