北海道札幌の自然 |
||||||||||||||||
キレンジャク スズメ目レンジャク科 黄連雀 【Bombycilla garrulus】、Bohemian Waxwing キレンジャク動画はこちらへ→「キレンジャク乱舞」、「キレンジャク群れ1」、「キレンジャク群れ2」、「キレンジャク群れ3」、「キレンジャク雪食べ(水飲み)」、「地面採餌」、「雨水飲み」、「バードテーブル」 |
||
キレンジャク 雄 ↓ |
||
【 キレンジャク名前由来、キレンジャクの繁殖地、食べ物】 キレンジャクは漢字書くと、黄色い、連合などという字のつらなる(連なる)スズメと書きますが、それはキレンジャクの体の一部の色が黄色く、つらなって飛ぶ習性と形がスズメに似ているという意味から来ていると言われています。 このキレンジャクが日本に渡って来る来ないは、繁殖地(ユーラシア中部など広い範囲で繁殖する)であるカムチャッカや北アメリカの北西部で、餌である木の実、例えば宿り木などの実がたわわに実ると、日本に渡って来なかったりと、その年によって渡来数に非常にムラがあり、よくバードウオッチャーはキレンジャクが多く確認出来る年を当たり年などと言ったりします。 この当たり年だと、キレンジャクは札幌市内のナナカマドの並木ででも、家庭のバードテーブルに出した林檎にも、10月下旬〜来年のゴールデンウイーク過ぎぐらいまで、大抵群れで確認する事が出来ます。 |
||
キレンジャク 雄(左)、キレンジャク 雌(右)。キレンジャクとヒレンジャクの雌雄に見分けかた=喉の黒い部分の境界線がはっきりしていると雄、ぼやけていると雌 |
||
【キレンジャクの体色】 キレンジャクの尾と翼の先は、名前ある様に目立つ黄色ですが、体全体は茶色を帯びた明るい褐色。喉から目にかけて結構太い黒い線が入り、喉も黒。尾の裏が濃い赤い褐色などと、色々な色がつく綺麗な鳥ですが、バードテーブルの1つの林檎を巡って、小さい嘴を、精一杯大きく開け、お互いを威嚇し、喧嘩したりして、目の回りも黒だし、なかなか気も強そうにも見える野鳥です。 しかし、何と言ってもキレンジャクの1番の特徴は、冠羽といって頭の上に冠状にすっと伸びた羽が有る事だと思います。ですからバードウオッチャーは、年によっては全く確認出来無い年もあったりと差は有るし、そんな冠羽なんて羽も付いている、色も派手な綺麗な小鳥な物ですから、何時彼らを見たの情報交換が結構盛んです 。 |
||
キレンジャク 雌 |
||
【キレンジャクの特徴=ワックスウイング、キレンジャクの雌雄の見分けかた】 それとキレンジャクにはもう一つ、余り目立たないものの、他の鳥には全く無い珍しい特徴があります。 キレンジャクの英名はボヘミアンワックスウイング(Bohemian Waxwing)と言うのですが、キレンジャクは、風切りの翼の羽の先に、涙の形をした赤い部分があり、それが、さながらツバサの先に血がにじみ出た様に見え、これを赤い蝋にみたてたことから、ワックスウイングという英名になった、赤い細い5ミリ程のハリ(針)状のロウ突起物を翼の一部に5個〜8個程付けているのです。 私はこのワックスウイングを機会が有り、手に取って見た事がありますが、本当に硬くて、何でこんな物を彼らは付けているのだろう?と凄く不思議でした。 で、このワックスウイングが翼にどれだけの数付いているかや、喉の黒さの境界線のはっきりの差よってキレンジャクの♂・♀が解るとも言われています。過去私がキレンジャクを観察していた時、この不思議な羽、ワックスウイングを、翼だけではなく、尾にまで多数個付けた個体も見て、驚いた事が有ります。 多分それだけワックスウイングを付けている=♂で、しかも年齢が経過した個体なのでしょう。 実はキレンジャクと同じく、冠羽も有るし、体の大きさも体色も、採餌する物も凄く良く似たヒレンジャク、キレンジャクの黄色の部分の羽が緋色=赤色の小鳥も存在します |
||
キレンジャクのワックスウイング ↓ |
||
キレンジャク 左 雌 、右 雄 |
||
" border=0 alt="" style="float:left"> | ||||||||