(エゾ)ヒヨドリ スズメ目ヒヨドリ科 鵯【Hypsipetesamaurotis】Brown-earedBulbul 体長27.5cm翼開長27.0-28.5cm

動画 「 ヒヨドリ砂糖水を飲む」、「リンゴを食べる」、

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ヒヨドリは、雌雄体色が同じ野鳥ですが、細かく分けると蝦夷ヒヨドリという亜種など、8種類の亜種に分けられ、北に行く程白い体色になります。確かにエゾヒヨドリと、本州のヒヨドリの体色、私何度も見ておりますが、本州のヒヨドリは、こちらのエゾヒヨドリよりも、随分と黒っぽく見えます

またエゾヒヨドリと、 イシガキヒヨドリな んて、同じ種?と思う程、全く体色が違いますし、またイシガキヒヨドリのほうがほっそりと見えると言う方もおられます。

北海道=冬期=白い世界。そんなことから、ヒヨドリはじめ、アカゲラも、フクロウも、北海道の個体は白い色になっているのでしょう。

また、ヒヨドリは、ヒヨヒヨと鳴くからヒヨドリと、名付けられたという説があるのですが、 野鳥にも方言がありますので、私、北海道のヒヨドリ、ヒヨヒヨって鳴いているようには、どうしても聞こえません。

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また、ヒヨドリは、日本中で一般的に、良く良く見れる野鳥です。が、ヒヨドリの分布は、 とても局地的 。日本と国外では朝鮮半島の南部.タイワン.フィリピン北部にしか居ません。ですから、わざわざこのヒヨドリを見に、イギリスやアメリカから来られる方も居る程。ついつい、いつも私たちの回りに沢山居るから、「ふん、またヒヨだ!」なんて思うこともあるけれど、世界的には珍しい?野鳥と言えましょう。

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さて、このエゾヒヨドリですが、渡らないわけではありません。 ブラキストン線があるにも関わらず、室蘭地球岬から本州に向かい、秋、大群で海を渡って行く様子を私、何度も見ていますこれは、調査結果、対岸の檜山の白神岬に向かっているということが、解っているのですが、冬期、白神岬がヒヨドリだらけになるわけでもなし。調査はされていないのですが、きっと、北海道の白神から、本州の竜飛岬に向かい渡っているのだと思います。

どちらにしてもヒヨドリは、秋、北のものはより南へ…、南のものもより南へ移動する傾向がある野鳥。だから、名札付いてるわけじゃないから、解らないだけで、皆様の回りに居るヒョドリも、もしかして、夏に居るヒヨドリとは違うヒヨドリかもしれないのです

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また、ヒヨドリは昔は、市街地に秋渡来し越冬し、翌春には山地に戻って繁殖する冬鳥だったのです。が、東京では、1968年頃から、春になっても市街地に留まるヒヨドリが出現して、話題に…。

そして、それどころか、人や車の往来が激しい街路樹や人家の庭木になどで営巣し、1980年代には東京の都心部全域で繁殖するまでになったのね。そして、1970年頃から、神奈川県などで、キャベツやカリフラワー、ホウレンソウなどの農作物をヒヨドリが群れで食害するという例が報告され始めました。

しかし、一般的に鳥類はエネルギー効率の高い餌=植物食ではない餌を食べている種が多い。植物食=キャベツの葉だけが、そんなにエネルギー効率高いとは考えられないでしょ?なのになぜ、ヒヨドリは野菜の葉っぱを大量に食べ始めたか…。

エゾヒヨドリ、巣立ち雛

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ここで、上記に書いたこと=ヒヨドリが渡りをするとうことが出てきます。つまり、神奈川県で農業被害を引き起こしているヒヨドリは、留鳥として生活している地付きの個体群ではなく、北方から渡ってきた個体群かも?、という説があるのです

で、もしそうなのであれば、北方から南下してきた個体群は、本来の生活の場である林には地つきの個体群が既に居るために入り込めず、仕方なく?、畑で農作物を食い荒らしてるのかもしれない。

また、1970年以前に農作物に被害が出ていなかったのはなぜか?。それはね、そのころにはまだ、南下個体群を受け入れるだけの林があったからかもしれません。

そうやって考えたら、ヒヨドリが悪いというより、やっぱりその林を開拓してしまった人間が問題ではないかと思うわけです

ヒヨドリは、害鳥として駆除対象になる場合がある種ですが、簡単に駆除する前に、林を積極的に増やすとか、そんなことが必要じゃないかなーと、思うのです

身近に沢山居るけど、不思議がいっぱい「ヒヨドリ」=Brown-earedBulbulで

またヒヨドリの舌はメジロ同様、ブラシ状になっています。

ブラシ状になるヒヨドリの舌 写真提供 うおみオンライン様

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本州個体

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