北海道札幌の自然

ゴマシジミ 学名 Maculinea teleius シジミチョウ科 

裏翅にゴマ状の小さい黒い斑点があるので、この名がつけらました。北海道から九州に居る蝶々ですが、雌は翅表が茶色ですが、この翅の表の青色(雄)は地域によって個体差があり、寒冷地程青い部分が多い傾向があるそうです。

開発により減少が著しい種で、札幌でも産地は極めて限られます。札幌での出現は、成虫が卵を産みつけるナガボノシロワレモコウが開花する8月に多く、7月〜8月に出現します。

大きさは29〜40mm。平地〜低山地の湿原、草原に生息。幼虫は3齢目までナガボノシロワレモコウの花や蕾みを食べますが、それ以降9月にはクロケアリ(アリの仲間)の巣に運ばれます。そのクロケアリはゴマシジミの幼虫が背中から出す甘い汁にだまされて居候させていますが、ゴマシジミの幼虫はクロケアリの蛹や幼虫を食べて成長すると言われている不思議な蝶なのです。

撮影 福移湿地、千歳 口無沼付近 。一段目左はまさにナガボノシロワレモコウの蜜を吸うゴマシジミ(右はオオイタドリの花)  参考文献「札幌の昆虫」など

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