北海道札幌の自然

(シロハラ)ゴジュウカラ スズメ目ゴジュウカラ科 五十雀 【Sittaeuropaea】Nuthatch ゴジュウカラ囀り動画→「動画」「動画2

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このゴジュウカラという鳥の一番の特徴は、キツツキの様に木の幹に立てに止まれる事が上げられます。

しかし、キツツキの仲間より芸達者。キツツキの仲間ならば、上に向いてしか進む事しかできませんが、このゴジュウカラは頭を下にして、木の幹に逆さに留まり、そしてそのまま進む事も出来る野鳥。その変わった止まり方を見ても、あ、あれはゴジュウカラと解ります。

このゴジュウカラは、シジュウカラなどのカラ類の仲間に入るとも言わます。(中には、カラ類には入れないと言う方もおられますが)

また厳密に言うと、本州のゴジュウカラと北海道に住むゴジュウカラは亜種違う種類。北海道のゴジュウカラは、シロハラゴジュウカラと言い、本州のゴジュウカラとは違い、お腹部分が白い野鳥です。

ゴジュウカラの体の大きさは13.5㎝。雀をちょっと小さくスマートにし、嘴を細く、背の色は灰色、目の上に黒い細い線、そしてお腹は白いく、お尻に当たる部分は茶色い小鳥です。

このゴジュウカラの♂♀の判別は尾の下部分(下尾筒…かびとう)の茶色の濃さで判別できます。(チョコレート色に濃いと♂)。

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このゴジュウカラは北海道ではごく一般的な鳥で、一年中居る留鳥、留まっている鳥です。

また冬場北海道ではバードテーブル等にも来ます。我が家のバードテーブル=このバードテーブルを庭に置いてある訳ではなく、窓にぺったりふっつけているバードテーブルなんですが、そんな所にも平気に来ます。

そしてこのゴジュウカラは大変に気が強い種。観察していますと、他の鳥がバードテーブルに来るとチッとかと言って追い払い、人が凄く近くで見ていても全然平気。そして置いてあるヒマワリの種を、バードテーブルの隙間に挟んで、凄い勢いでカンカンカンカンつついて割って食べます。

 また食べないヒマワリも、バードテーブルのちょっとした隙間に凄い勢いでカンカンと押し込んでいまして、へー、ゴジュウカラはそんな事も、貯食(貯めて後から食べる)なんて、するんだと思って調べてみましたら、このゴジュウカラは木の隙間に針葉樹の種子などにつめこみ、それになお木片等で蓋をして隠しておくという話しもある鳥でして、なかなか芸達者+賢い鳥なのかもしれません。

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実はわたくし、このシロハラゴジュウカラの雛を拾ったことがあるのです。

旭川の神楽岡公園というところを散歩していたら、わたしの頭に今まさに巣穴から巣立ちした直後ゴジュウカラの雛がボンと当たり、道路上でバタバタして、それを美味しそうに、あっ御飯だ、と餌として見ているカラスがすぐ間近に居た物で、このままほっておいたら、みすみすカラスの餌になってしまいます。で、拾わざるおえなくなり、拾い、カラスから離れた、親が見守る近くの木に止めて助けて上げたいう経験があるのです。

で、そのゴジュウカラの雛が落ちてきた方と思われる所を見ると、有りました、ありました。小さな穴が空いた木が私達の横に有り、なおかつその穴は回りが泥みたいな物で大きかったものが小さくされていて、話しに聞いていたゴジュウカラの巣穴そのものでした。そうなんです、ゴジュウカラはキツツキ類などが開けた穴を、自分たちの体の大きさに合うように、その穴を泥状のもので小さくする特徴も持つのです。

さて、そのゴジュウカラ達の巣立ちですが、結局私が見ている間に、その巣穴からゴジュウカラの雛が20分位の間に5羽出てきました、雛の体よりも狭い穴から出てくるもので、体をよじりながら、ヨイショヨイショと出てきて、バタバタとまだ大きさは親程ではない小さい羽を必死にばたつかせ、その穴から飛び出すというよりも、ごろごろ落ちるという感じで出てくるもので、見ていてこちらもはらはらしました。

 

 なお拾った雛は尾羽も凄く凄く親より短く、そして何より今思い出される事は、凄い臭い体臭だったことです。あんな狭い穴に長い間いたからなのかなあ、と思ったのですが、拾った私はその手を早く洗いたいと言う程の悪臭で、しかも洗ってもなかなか取れない匂いでした。

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何故この鳥がゴジュウカラという名前が付いたのかは、属名シッタは、キツツキの一種を示すギリシア語 sitte に由来します。それはゴジュウカラは種子や木の実を食べるが、そのさい、裂け目に食物をはめこんで、強靱なくちばしで割るさまがキツツキに似ていることによるようです。

また英名ナットハッチは〈木の実を彫るもの〉の意。ダフォエノシッタは、ギリシア語で〈血のような色をした daphoino s ジュウカラ sitte 〉の意。顔の 赤色 を称したもの。ティコドロマは ギリシア語の〈 t eikhos 〉を〈走りまわっていること dromos 〉によるそうで、それは岩や木に登って昆虫を 捕食 する 習性 から来たものでしょう。 (世界大博物図鑑 鳥類, p. 1118)

また、北米のチェロキー族は、ムナジロゴジュウカラ Sitta carolinensis ( w hite-breasted nuthatc h)ことを、耳の聞こえない鳥だと考えていたようです。それは、人間がそばに来ても、恐れを知らぬそぶりでかまわず行動しつづけるので、このような俗信が生まれたらしいですよ。またこの鳥が頭上を飛びすぎたり、その羽が家のまわりに落ちていると、ある種の病気にかかるともいわれている (J .ーニー《チェロキー族の神話》 )

属名パルスは、シジュウカラを意味するラテン語。北米産のこの属の鳥にあてられる英名チッカディというのは擬声語です。

和名は雀50羽とこの鳥 1 羽を引きかえることによったという説と、別説で はたくさん れる 習性 由来 するとも、 鳴き声 したともいわれ、 アイヌ語では、糞食う鳥、シェチカプと言うそうです。また北海道ではこのゴジュウカラが下筒尾が茶色いことから、穴腐れと言う方もおられます。

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