北海道札幌の自然 |
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野鳥の雛を拾わないで!、それは誘拐になる |
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ミヤマホオジロ♂ (スズメ目ホオジロ科、深山頬白、Yellow-throatedBunting、【Emberizaelegans】) |
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春、野鳥の会では野鳥の巣立ち時期に合わせて「雛を拾わないで!!」キャンペーンを毎年しますが、どうして野鳥の雛を拾ったら駄目なんでしょうか? 1、それが(食べられたり、そのコが病気でも)自然の摂理だから人が介入してはいけない 2、人が触るとも、人の匂いがついて、二度と親鳥はそのコの面倒を見なくなるから雛を拾ってはいけない なんて、考える方も多いでしょうが、まず、野鳥の巣立ち直後の雛の状態を書きますと、 巣立ち直後の雛はあまり動かず、親鳥も人が雛の近くに居ると、警戒して寄って来ない=つまり親は見えないだけで近くに居 ます。 また、野鳥の種類にもよりますが、地べたに巣を作る野鳥のほとんどが、羽が生え揃っただけで(大人と同じになってなくても)巣立つ。そう、 全く飛べないうちに巣立つ種だっているのです。 |
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シマアオジ スズメ目ホオジロ科 【Emberizaaureola】 Yellow-breastedBunting 島青鵐 |
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また、巣立った雛は二度と巣に戻ることは無い 。(猛禽のように、1羽まだ巣に残ってる子がいると、そこに親が餌=戻る雛もいますが) そんな時に雛に手を出し、親子を引き離すと、それは「誘拐」。 ですが、地面や、車の往来の激しい場所、猫やカラスの真横に巣立ち雛を見つけた場合、そのままにして置くのは大変に危険なので、その時はだけは、そっとその巣立ち雛を薮に隠したり、樹の上にそっと上げてあげて下さい。 それと、雛に触ってしまったら、親はもう二度とそのコの面倒を見ないなんて言われていますが、そんなことは絶対にありません。人が触ったから、その子を捨てる=野鳥の親の愛・本能ってそんな生半可なものではないのです。 ああ、でも巣立ち雛を無理に巣に戻そうとすると、巣に残ってた雛が驚いて、巣立ってしまう場合もあるので、それも問題。 |
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メジロ スズメ目メジロ科 目白 JapaneseWhite-eye 【Zosteropsjaponica】 |
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But!、明らかに怪我をしているようならば、また別。 最寄りの自治体の鳥獣保護担当部署に保護したあと、連絡して下さい。獣医さんところに持って行く=それも正解!と書きたいけれど、野鳥は特殊なものなので、見てくれる獣医さんは多くはない。 また保護して30日以上は、野鳥を行政の許可無く勝手に飼ってはいけないのも、皆様ご存知よね? でも、野鳥をやむおえず保護した場合のこと、ご興味あれば以下のリンクへジャンプお願いします。特に6、巣立ち雛対応マニュアルは最高です。 |
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