北海道札幌の自然

アオサギ コウノトリ目サギ科 蒼鷺 【Ardeacinerea】 GreyHeron

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日本で確認されるサギの仲間には、アオサギ、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、ゴイサギなど19種類程が居ます。

これらは、白い体色を持つものが多いので、イ<サギ>ヨシの「さぎ」から、澄み切った白い色の鳥という意味でサギと言う様で、けっしてこの鳥、サギに会うと、妙に騙される事が多いなどという意味で、名前が来ているワケではありません。

サギ類は、その姿・形、生息場所から、よく鶴の仲間に間違われたりしますが、サギ類も鶴の仲間も、足は尾より後ろに突き出、ゆったりとした羽ばたき、時に隊列を組んで飛翔します。

その時サギの仲間は鶴とは違い、首を縮めて飛び、木に止まることもあるのが、大きな違いです。

さて、北海道で一番良く一般的に見られるサギの仲間は、過去、札幌近郊の野幌原始林内でも集団繁殖していて、殆ど厳冬期は見られないものの、今はごく少数が江別の川で越冬していて、これから続々増えて来るアオサギだと思います。

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このアオサギの体の大きさは、90センチ〜98センチ、翼を広げると約2M、体重も大きいものですと2キロにもなる、日本で見られるサギの中では最も大きいサギです。

体色は、日本名にも青サギ、英名も灰色のサギ(GreyHeron)と名が付く様に、体の大部分の羽は青い灰色で、大人の鳥ですと、目の上から頭の後ろにまで黒い帯状の細長い羽があり、細く鋭く長い黄色い嘴、目は黄色、足は深い水辺でも餌を探して歩ける様に、細く長いです。また飛ぶと、翼に黒い部分もあるものですから、灰色と黒のコントラストがはっきりして見える鳥です。

彼らの餌は水辺で、コイやカエルなどの獲物を、ゆっくりと歩きまわったり、待ち伏せしたりし、するどい嘴で突き刺したり、くわえたりして食べますので、川、池、水田、湿地、時に海岸にも群れで現れたりもしますが、山奥に居る鳥ではありません。

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で、今、鋭い嘴で餌を突き刺すと申しましたが、傷ついて保護したアオサギを見た事がありますが、こちらが気を付けていても、突然に長い首を伸ばし、それがまた、エツという程伸びるんですが、私達の目を狙って、威嚇し、つついてくるのには閉口しました。それと面白いといえば、アオサギの日光浴の姿が変わっていて、天気の良い日には、翼をだらんと下げて、肘を張ったような独特の姿勢で日光浴をするのも面白い仕草です。

それと、サギ類は、集団繁殖をするという事が知られています。アオサギもその例に漏れず、集団で、平地から丘陵地の松林や広葉樹林に数10羽〜、数百羽の集団、で巣を構えます。その巣は、枯れ枝を荒く組み合わせ、見た目は雑ですが、しっかりした巣で、♂が材料運び係り、メスが巣作りと分担して巣作りをしますが、時折、隣の巣から枝をしっけいしたりし、可哀想な事に、親鳥は一端巣から落ちた雛には見向きもしない事もあります。

野幌原始林にも過去大きい集団繁殖地があったのですが、今は無くなってしまいました。それでなくても人の姿がちょっとでも見えただけで飛び立つような神経質なアオサギですが、彼らの卵が、増えたアライグマに食べられたからとも、農薬や開発で餌場が減少したからとも、色々言われていますが、折角戻ってきたアオサギ、無事子育てし、また無事越冬地へ戻って行く事を望んでいます。

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